メバル釣り:数釣りも夢ではないフィッシング
メバル釣り、堤防と船釣り
メバル釣りは時合いさえ合えば、それほど困難な釣りでもないと思う。メバルは大抵の釣り師にとって狙って釣り上げる魚というよりも、堤防の五目釣りや磯の小物釣りで釣り上がるワンオブゼムな魚だが、個体数が多いのかあちこちの釣り場でおなじみの魚だ。近頃ではルアー釣りで狙う釣り人も増え、メバリングというスポーツフィッシング的な取り組みも見えるが、こういったメバル釣りはまだ少数派のようだ。一方、乗合船の釣りではメバル&カサゴといったふうに全面に出てくることも多い。沖の魚礁を狙う釣りともなると、メバルも30cm超えとなり、釣りごたえ十分、食い応え十分となるため注目されるからなのだろう。
船釣りは釣り技を磨くには最適なフィッシングスタイルだ
知人のY君は釣り師としては凡庸だが、なぜか食い意地の張った男だ。一緒の仕事をしていたころ、釣りに誘ってはたびたび釣り場へ連れ出しているうちに、自分なりの釣りの楽しみをみつけた男だ。Y君のつりはひたすら獲物志向、釣りそのものよりも食べることに執着しているという釣りスタイルで一貫していた。魚釣りの感性そのものがそれほど鋭くないY君は何時の頃からか、高い確率で獲物を得ることのできる乗合船で釣りにでかけるようになった。たしかに、乗り合い船の釣りならば、ポイントやエサもおおむね船頭まかせ、釣りをする者はひたすら魚を釣り上げる技量をみがけばよい。
メバル釣りの魅力、数釣りの効用
そんなY君のお気に入りの釣りは、秋から春にかけて活性のあがるメバル釣り。魚礁がらみの釣り場ではかなりの大型があがることもあり、シーズン中、月数回は釣りにゆくのだそうで、こと乗合船の釣りに関しては結構な腕前になってしまった。しかも釣り上げるメバルはたいそう美味なのだ。食い意地の張った釣り人がメバル釣りを好まないわけもない。メバル釣りに限らないが、獲物はあった方がいい。魚を釣り上げないことには釣りの技量もあがることはない。ほとんど釣り上がることのないアカメやニベを狙う釣りも意義深いが、初心者の内は、ターゲットにこだわらず、ハゼでもメゴチでも数釣りをこなしておこう。